2016年10月22日
今帰仁村湧川の路次楽




路次楽は元来中国のもので、琉球王国の中国伝来の宮廷音楽。それが今から約480年前の16世紀、尚真王時代(1522年)明国の世宗皇帝即位慶賀使として、中国入りした澤岻親方盛里(たくしうぇーかたもりさと)が皇帝の行列で路次楽の吹奏を見聞し、その勇壮華麗さに感動し、楽器とともに演奏法を習いおぼえて沖縄に持ち帰ったといわれています。楽器も独特で、哨ナ(ツォナ)、笛、銅角(ウシブラ)、ウマブラ、大鼓、小鼓、両班(リャンハン)、銅鑼で奏でられます。路地楽は首里城での儀式などで演奏されたもので、現在でも首里城の古式行列などで観ることができます。
湧川には、今から約200年前に與儀家先祖、與儀銀太郎が湧川に住み、哨吶(つおな)の音楽を初めて村芝居に採り入れ、村人達にも教え広めるようになったそうです。
湧川の路次楽で使用する吹奏楽器「ガク」や「獅子」は、戦時中、壕の中で大事に保管され、完全な姿で残り、今に至っているといいます。路次楽の芸能については、子孫である與儀家が哨吶の楽器制作方法や奏法などを代々受けついでいます。路地楽の音楽は中国では明時代に滅びましたが、沖縄では400年以上も現存していることは大変貴重ですね。


(こちらの2枚の写真はお借りしました↑)
豊年祭に奉納される踊りは、大体どこも同じ演目が並ぶと思いますが、湧川区では少々珍しいものがありました




そこで長者の大主・二才踊り・女踊り・ドラ・路次楽・棒術のメンバーが集い、路地楽や棒術や踊りが演じられ、獅子舞も登場します













Posted by aromama at 09:50│Comments(0)
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